子供の病気
◎けいれんの起こる病気
○熱性けいれん ○熱のないけいれん
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      ***** 熱性けいれん *****
    赤ちゃんや幼児が急に熱を出したときに、全身がガタガタ
   ふるえてけいれんを起こし、意識を失うのが熱性けいれんです。
   かぜやはしか、突発性発疹などの感染症にかかって熱が
   上がりかけたときに起きるのが特徴です。

   生後6ヵ月〜5才くらいの間に起こりやすく、一度しか起こさない
   子もいれば発熱のたびに再発を繰り返す子もいます。
   親やその子のきょうだいなどが、熱性けいれんを起こしたことがあると
   その子も熱性けいれんを起こしやすい傾向があります。

   熱性けいれんは、たいていは一過性のものです。
   自然におさまり、後遺症の心配もありませんが、ほんとうに
   そのけいれんが熱性けいれんかどうか確かめたほうがいいので
   初めてけいれんを起こしたときは受診し、観察したことの報告をします。

   また、次のような症状のときにはてんかんやほかの脳の病気の可能性も
   あるのですぐに病院へ行き、診察や脳波検査を受けてください。

   ◆けいれんが10分以上つづいた
   ◆けいれんの様子が左右非対称
   ◆一日に2回以上起こした
   ◆6才以上で起こした
   ◆熱がないのに起こした

<自宅でのケア>
  ◆衣服をゆるめ、顔は横向きに
    けいれんで吐くこともあるので、吐いたものが気管につまらないように
    赤ちゃんの顔を横向きにします。

  ◆けいれんの時間をはかる
    けいれんが始まった時間を確認し、10分以上つづくときには至急
    病院へ向かいます。

  ◆熱をはかる
    熱性けいれんは一般的に38度以上の熱をともないます。
    熱がないときにひきつけたときには、急いで病院へ。

  ◆けいれんの様子を見る
    体のつっぱり方やふるえ方が左右対称かどうかをチェック。
    けいれんが左右どちらかだけだったり、一方からだんだんと広がって
    いくようなときは至急病院へ。

  ◆おさまったら全身状態をチェック
    けいれんがおさまったら、顔色や目の動き、呼吸の様子、手足の状態
    など、全身の状態を確認します。

  ひきつけがおさまったあとは、念のため受診しますが、そのときに、
  今後熱が出たときの対応についても相談しておくと安心です。




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      ***** 熱のないけいれん *****
    けいれんの症状は、てんかん、頭蓋内出血、脳腫瘍、低血糖、
   日射病、熱射病、はげしい脱水症状からも起こります。
   熱性けいれんは生後半年〜6才くらいまでですから
   これより小さな赤ちゃんや小学校以降の子どものひきつけは
   注意が必要です。
   熱のないけいれんが5分以上つづくことが、しばしば起こるような
   ときは必ず医師の診察を受けてください。

   熱のないけいれんをする場合、まず疑うのが「てんかん」です。
   てんかんは脳の活動の一過性の障害で、けいれんや意識障害を
   繰り返す病気です。
   意識障害をともなうけいれん、左右片半身だけのけいれん
   部分発作などの障害がでます。




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