子供の病気 | ||||
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◎アレルギーが関係する病気 | ||||
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○アトピー性皮膚炎 | ○気管支喘息 | ○食物アレルギー | ||
○じんま疹 | ||||
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***** アトピー性皮膚炎 ***** | ||||
「アトピー」とはアレルギー反応がもとになったさまざまな症状を 起こす体質をいいます。 アトピー性皮膚炎も、こうしたアトピーの素因をもっているところに、 食事や環境などいろいろな条件が重なって、皮膚に特有の症状が 出てくるといわれています。 特徴は強いかゆみをともなうことで、年齢によって皮脂の分泌が 異なるため、変化していきますが、赤ちゃん時代は顔や頭、耳などに ジクジクとした湿疹としてよくあらわれます。 親のどちらかやきょうだいなどに、アトピー体質やアレルギーがあると、 その体質が赤ちゃんにも遺伝することがあります。 <症状は?>アトピー性皮膚炎の症状は、年齢によって違います。 これは皮膚の皮脂分泌量が異なるためです。 1才くらいまでの乳児アトピー性皮膚炎は、顔や首周り、耳、目、 背中のほか、わきの下やひじの裏側、太もものつけ根などくびれた 部分に赤い湿疹ができます。 全体にジクジクしていますが、ひざの裏側などはカサカサしていることも。 いちばんの特徴は「耳切れ」耳のつけ根がただれて切れたようになること。 2〜10才ころになると、手足の関節の内側や首、耳たぶなどに、 かゆみをともなうカサカサ乾燥した鳥肌のような湿疹が出ます。 この時期のアトピー性皮膚炎を幼少児アトピー性皮膚炎といいます。 アトピー性皮膚炎は季節の影響も大きく受けます。 夏場は皮膚の化膿や汗、虫刺されによる刺激でジクジクしやすく、 冬場は空気が乾燥しているためカサカサしがちで、かゆみも強くなり 悪化することがよくあります。 <自宅でのケアは?> 家庭でのケアの基本は、清潔と保湿です! 顔や体は刺激の少ない、敏感肌用の石けんを使いましょう。 強くこするのではなく、石けんをよく泡立て手のひらでやさしく洗います。 そして洗ったあとは、保湿剤を塗っておきます。 アトピー性皮膚炎は体質が影響しているので、すぐには改善 しないこともあるでしょう。でも7〜8割は思春期までに治ります。 あせって極端な治療に走らず、気長にケアをつづけましょう。 食事の制限は必ず医師の指示にしたがって! 皮膚炎の症状が強いときは、原因物質(アレルゲン)をさぐるための 検査をすることがあります。 とくに0〜1才児のアトピーの背景には卵や牛乳、小麦など のアレルギーが証明されることが多く、それらの食物を摂取 することでアトピー性皮膚炎が悪化する可能性が高い場合は 一定の期間、除去が必要となります。 ただし、検査をせずにママの自己判断で除去することは避けてください。 |
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***** 気管支喘息 ***** | ||||
1〜2才では診断がむつかしい病気 一般に小児ぜんそくと呼ばれていて、アレルギー反応によって 呼吸困難の発作を繰り返す病気です。 呼吸をするときにヒューヒュー、ゼーゼーという音がして呼吸が苦しそうに なり、せき込んだりします。 発作は、空気の通り道である気道が、そこを通るあらゆるものに対して敏感 に反応することで起こります。 ぜんそく発作のほとんどがハウスダストやペットの毛などを吸入することに よって起こります。ときにかぜや気管支炎などの病気への感染が、 発作のきっかけになることがありますが、ほかにも、 天候の変化や精神的なストレス、食べ物などが発作の原因になることもあります。 発作が始まると気道に一時的な収縮が起こり、気管の壁がむくみ、 たんの分泌が増えてきて、気道は細くなってしまいます。 一度炎症を起こして敏感になった気道は、さらになまざまな刺激によって 発作を繰り返しやすくなるため、しだいに慢性化していくと考えられています。 また、1才未満の赤ちゃんがゼロゼロしているときは、 ぜんそく様気管支炎などの、ウイルス性の気管支炎という場合が大多数。 成長するにつれて気管支が発達してくるので、ぜんそく様気管支炎は、 2〜3才を過ぎれば徐々に治ります。 ですから、1才未満の赤ちゃんが「気管支ぜんそく」と診断されることは あまりありません。 どんな様子だったら気管支ぜんそく? 両親のどちらかが子どもの頃気管支ぜんそくだったり、 アトピー性皮膚炎や花粉症などのアレルギー体質を持っている場合は、 その子どもにも体質が遺伝して、気管支ぜんそくがみられるケースが 多いようです。 気管支ぜんそくが疑われるのは、次のような場合です。 ◆ 1才を過ぎてから息を吐き出すときにゼイゼイするようになってきた。 ◆ ゼロゼロするときに、熱はない事が多い。 ◆ アトピー性皮膚炎と診断されたり、湿疹ができやすい。 ◆ 両親やきょうだいにアトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくだった人がいる。 最初の発作は、2〜5才までに起きることが多いのですが、 成長とともに軽くなります。これはもともと過敏だった気道が、 改善してくるからと考えられています。 しかし、症状が重い場合は、思春期頃までは発作を持ち越すこともあります。 <症状は?> 小さな発作は、ヒューヒュー、ゼーゼーという軽い喘鳴。 それほど呼吸は苦しくなく、ふつうに日常生活を送ることができます。 中程度の発作は、呼吸がしにくくなり、喘鳴がひどくなったり、 肩で息をするようになったりします。ほかにも不機嫌になる、 元気に遊べない、眠りが浅い、食欲がないなどの様子が見られるでしょう。 大きな発作になると、さらに呼吸が苦しく、横になって眠ることが できなくなります。くちびるが紫色になるチアノーゼが起きてしま うこともあります。 <治療は?>治療には狭くなった気道を広げる薬(気管支拡張剤)や 炎症を抑える薬を使います。 予防の目的で抗アレルギー剤を毎日服用することもあります。 また、吸入療法も効果的です。 <自宅でのケアは?>発作が起きたら、まず抱き起こして少し前かがみに 座らせたり、立て抱きにして、楽な姿勢をつくってあげます。 ゼロゼロという音がしたら、背中を叩いてたんを出しやすくします (タッピングという方法)。 気管支拡張剤や吸入薬を医師の指示に従って使います。 (常に、常備するため予備の分を処方してもらいましょう) 気管支ぜんそくの原因は、その大半がハウスダストと呼ばれる家の中の ほこりやダニであると考えられています。 ですから、部屋はいつもきれいに掃除することが第一。 寝具は干して日光に当てたり、その後、掃除機をかけてダニを吸い取ります。 ダニが繁殖しやすいカーペット、羽毛布団、そばがらの枕などは なるべく使わないようにしましょう。 また、晴れた日は窓を開けて、部屋の通気をよくします。 |
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***** 食物アレルギー ***** | ||||
体に入ってきた有害な物質に対して抗体ができ、次に同じものが入ってきた時 やっつけてくれる仕組みを「免疫」といいます。ところが、有益なこの反応が、 かえって体に有害に働いてしまうことがあります。これがアレルギー。 そのひとつである食物アレルギーは、ある特定の食べ物で、こうした反応が 起きてしまうことです。 <症状は?>赤ちゃんの場合は症状として、下痢、嘔吐などがあります。 アレルギー症状の出やすい食べ物としては、まず卵、牛乳、小麦 があげられます。 これは赤ちゃんの消化機能が未熟で、たんぱく質がなかなか消化 できないため。未消化の大きなたんぱく質は異物とみなされるので、体に抗体が できてしまうのです。 けれど、3才を過ぎるころには、腸の消化機能が発達してきて、 これらの食品に対するアレルギーの発症はなくなります。 <自宅でのケアは?>まず大切なのは、ママの判断だけで食事制限をしないことです。 食物アレルギーが疑われる時は、まず小児科医に相談しましょう。 なお、アレルギー症状は食べてすぐ出ない場合もあるので、「疑わしいな」と 思ったら食事日記をつけてみるのもよい方法です。何を食べたら、 どのくらいの時間を経て、どんな反応が出たか、よく観察してみましょう。 そのメモを持って受診すると、医師にもよい判断材料になるはずです。 |
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***** じんま疹 ***** | ||||
じんま疹は突然皮膚にあらわれる、赤く盛り上がった発疹です。 短時間でパーッとあらわれ、強いかゆみをともないます。 多くは数時間で消えますが、ときには呼吸困難などのはげしい症状を 起こすこともあります。 食物や薬に対するアレルギー反応として出ることが多いのですが、 いままでなんでもなかった食べ物で、突然こうした反応が出ることもあります。 このほか、温度の変化、圧迫などの物理的刺激、太陽光線、ストレス、 運動などでじんま疹が出ることもありますが、個々のケースでは 原因のわからないことがほとんどです。 アレルギーを起こしやすい食品として卵、牛乳、魚、そば、えび、 かに、いか、ピーナツなどがあげられます。 <症状は?>発疹は短時間であらわれ、かゆみをともない、数時間で消える ことがほとんどです。 皮膚以外でも、くちびる、口の中、のどの奥などに出ることもあります。 食物が原因で反応がよりはげしくなると、気分が悪くなったり、 吐く、下痢などの症状が出ることもあります。 また、まれにのどの気管がはれてしまうことも。声がかすれる、 のどがヒューヒューゼーゼーする、息が苦しいというようなときは 症状が重いのですぐ受診しましょう。 ときには全身真っ赤になり、血圧も下がって、ショック状態になる (アナフィラキシーショック)こともあるので、じんま疹のあらわれ 方には十分注意してください。 <自宅でのケアは?>じんま疹の治療には、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を 使います。塗り薬はあくまでも補助的なものです。 じんま疹の原因になる食品がはっきりしているときは、まず それを摂取しないことが大切です。 ただし、一度アレルギー症状が出たからといって食事制限を するのは禁物です。ほかの原因も考えられるので、自己判断は 避けてください。 なお、じんま疹は生活リズムの乱れなど、ストレスが原因に なることもあるので覚えておきましょう。 |
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