子供の病気 | ||||
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◎皮膚の病気 | ||||
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○乳児湿疹 | ○脂漏性湿疹 | ○あせも | ||
○おむつかぶれ | ○カンジダ皮膚炎 | ○とびひ | ||
○SSSS | ○水いぼ | ○接触性皮膚炎 | ||
○虫刺され | ||||
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***** 乳児湿疹 ・ 脂漏性湿疹 ***** | ||||
生後数日以降に、赤ちゃんの顔や体にできる湿疹を総称して 乳児湿疹といいます 新生児ニキビ、脂漏性湿疹もその中に含まれます。 生後2〜3ヵ月までは、ママのおなかの中で受けたホルモンの影響もあり、 皮脂が過剰に分泌される傾向にあります。これらの湿疹もそのためで、 赤ちゃんにはよくあることです。 反対に2〜3ヶ月を過ぎるころになると、乾燥による湿疹も増えてきます。 こうした湿疹がでると「もしかしたらアトピーなの?」と心配する ママも多いのですが、月齢が低いころはまだ判断がつかないことがあります。 <症状は?>生後1ヵ月くらいまでの赤ちゃんによく見られるのは 新生児ニキビです。おでこやほっぺたに、赤いプツプツができます。 かゆみや痛みは特にありません。 頭皮や髪の生えぎわ、おでこや眉毛などにできるクリーム色のフケは 脂漏性湿疹。頭皮にある皮脂腺から分泌される脂分と頭の汚れが一緒 になって、かたまったために出てくるものです。 <自宅でのケアは?>どちらも清潔にしてあげることで治っていきます。 入浴のときは、こわがらずに顔も石けんでていねいに洗ってあげましょう。 脂漏性湿疹も同じですが、頭皮のかさぶたはつめを立てて、 はがすようなことはしないでください。 洗ってもとれないときは、ワセリンやオリーブオイルをつけ てしばらくおき、かさぶたをふやかしてから洗いましょう。 いずれも生後5ヵ月ころまでには自然に消えてしまうので、 あまり心配はいりません。 |
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***** あせも ***** | ||||
汗腺に汗やほこり、アカなどがつまって炎症を起こすと、小さな赤い 湿疹ができます。これがあせもです。 赤ちゃんの小さな体には、大人と同じ200万〜250万個もの汗腺が あります。 気温や湿度が上がると、まだ自律神経が発達していない赤ちゃんは、 体温調節を発汗に頼らざるをえません。加えて新陳代謝が活発なので、 あせもができやすいのです。 <症状は?>最初は白いプツプツでかゆみもあまりないのですが、 やがて炎症がひどくなると、大きなプツプツになってきます。 とくにおでこ、首筋、わき腹など汗の出やすい場所に多く、 こすれることで悪化します。 チクチクとしたかゆみが強くなり、汗をかきはじめるとさらに はげしくなってしまいます。 <自宅でのケアは?>散歩やお昼寝のあとなどに汗をかいたら、 シャワーで流してあげましょう。夏ならばシャワーは一日何回でも OK。ただし、石けんを使うのは一日一回に。 赤ちゃんが汗をかきやすいのは、だっこで授乳するときや寝入りばな。 ママの腕と赤ちゃんの体が密着する部分にタオルを一枚はさんだり、 赤ちゃんのパジャマの背中に薄いタオルかガーゼを入れ、寝入ったら、 はずします。 |
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***** おむつかぶれ ***** | ||||
赤ちゃんの肌は薄くてデリケート。 皮膚の真皮の厚さは大人の半分ほどです。また、皮脂の分泌量も 少ないため、肌は外からの刺激に直接さらされてしまいます。 そのうえいつもオムツの中は、汗やおしっこなどで湿っぽくなっています。 そうした悪条件のところに、おしっこや時間のたったウンチから発生する アンモニアや、ウンチに含まれる酵素が刺激を与え、炎症を起こしてしまう のがおむつかぶれです。特に、ウンチやおしっこがおしりに長時間くっつい ていると、便の中の酵素が皮膚のタンパク質や脂分をとかして、 肌にダメージを与えてしまうのです。 <症状は?>おむつかぶれは、おむつがあたる部分だけに炎症が起きて 赤くなるものです。 プツプツと発疹ができたり、ただれたりして、さわると痛がります ひどくなると真っ赤にはれ上がったり、ジクジクしてくることもあります。 <自宅でのケアは?>まず、オムツはこまめに換えてあげましょう。 おしりを常に清潔に乾かしておくことでよくなっていきます。 特に、ウンチのときはお湯にひたしたカット綿で、やさしく 拭い取ったり、ぬるま湯の座浴や、シャワーで洗い流します。 |
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***** カンジダ皮膚炎 ***** | ||||
カンジダ菌(カビの一種)が、皮膚について感染し、炎症を起こす病気です。 カンジダ菌は家の中や人の皮膚、便の中に日常的にいる菌(常在菌)です。 いつもならそう悪さはしませんが、赤ちゃんは皮膚の抵抗力が弱いのが特徴。 また、おむつの中や背中、わきの下などは暖かくて湿っているなど、 菌が繁殖しやすい条件がととのっているので、カンジダ性皮膚炎に なりやすいのです。 炎症が起きやすいのは、股やおしりなど、皮膚がこすれやすく湿った 部分です。 炎症は真っ赤な皮膚面をつくってただれてきます。 痛みはありませんが、人にうつります。 <症状は?>おむつかぶれと症状は似ていますが、カンジダ性皮膚炎は、 皮膚のしわの奥まで炎症を起こすのが特徴で、鮮やかな赤い色になり、 ただれてしまいます。 よく見ると赤くなった部分のまわりに、うみをもった小さなプツプツ ができ、そのふちの皮がペラペラとむけていくのがわかります。 <治療は?>治療は抗真菌薬入りの軟膏を使います。 ステロイドはむしろ菌の栄養で、よけいに菌が増殖して悪化します。 おむつかぶれと思い込んで、家に残っていた軟膏などを塗って、 かえって悪化させることもありますので、自己判断せず、 小児科を受診しましょう。 <自宅でのケアは?>自宅では、患部を石けんでよく洗い、 こすらないようにタオルで水分をふきとってから乾燥させます。 そのあと、病院で処方された抗真菌剤の塗り薬を塗っておくと 1〜2週間でよくなるでしょう。 |
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***** とびひ ***** | ||||
とびひは正式名を伝染性膿痂疹といいます。 虫刺されやあせもなどを掻きこわしてできた傷に菌が感染して起こるのです。 皮膚に強いかゆみのある水疱ができ、掻きこわすとまた菌が広がって次から 次へと水疱が広がっていくことから、俗に「とびひ(飛び火)」と呼ばれます。 原因としてもっとも多いのは、黄色ブドウ球菌でもともと鼻の奥などにたくさん います。健康な皮膚にくっついても何も起きませんが、菌のついた手で虫刺され やけがの傷、アトピー性皮膚炎、あせもなどを掻きこわすと、そこから感染、 発症します。 特にアトピー性皮膚炎の子はもともと皮膚のバリア機能(雑菌や異物を防ぐ力) が弱く、注意が必要です。 <症状は?>うみをもった小さな水疱ができ、すぐにつぶれてただれ、 ジュクジュクした汁をもつようになり、きたないかさぶたがつきます。 かゆみが強いので、掻いているうちに汁のついた手で他の部分をさわると、 次々とほかの体の部分に広がっていきます。 とびひは感染力が強く、本人だけでなく、きょうだいなどまわりの人 にも感染していきます。 まれにですが、黄色ブドウ球菌の毒素が全身に回って、全身の皮膚が 真っ赤になり、やけどのようになって皮膚がはがれるなどの強い症状 が出ることがあります。これはSSSSといわれる病気で入院治療が必要です。 <治療は?>軽い場合は、とびひの部分を消毒して、抗生物質の軟膏をぬります。 ステロイド軟膏は黄色ブドウ球菌の栄養になり、症状を悪化させるので、 手持ちの軟膏などを容易に使わないようにしましょう。 症状が重い場合は、抗生物質の飲み薬も処方されます。 <自宅でのケアは?>水疱のあるところを清潔に保つため、シャワーは 一日何回使ってもOKです。殺菌力のある石けんでしっかり洗い、 十分に流します。感染力が強いので、湯船に入るのは避けましょう。 患部を消毒し、処方された薬を塗ります。通気性をよくするため、 絆創膏などははらないこと!患部は清潔なガーゼで覆い、ゆるめに包帯を まいて触らないようにしましょう。 |
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***** SSSS ***** | ||||
SSSSは「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」の略で、 黄色ブドウ球菌により、 やけどのような皮膚症状が出ることをいいます。 皮膚や体の中に黄色ブドウ球菌に感染した部分があり、菌の出す毒素 「表皮剥離毒素」が血管を通して全身に回って起きる病気です。 アトピー性皮膚炎や虫刺されを掻きこわした部分から菌が感染することが よくあり、その点ではとびひと同じですが、SSSSは全身の皮膚 症状として出てくるのが特徴です。 <症状は?>まず38度くらいの熱が出ます。 さらに目、口、鼻の穴のまわりが赤くなってむくみ、むくんだ部分に 放射状にひびが入り、かさぶたになったりします。 きげんが悪くなり、黄色い目やにや、鼻汁が出ることも。 そのうえ、首、わきの下、股などリンパ節のあるところが赤く炎症を 起こし、それが急速に全身に広がって、痛みをともなってきます。 全身の炎症部分はやがて水ぶくれになりますが、この水ぶくれは破れ やすく、強くこするとズルズルとむけてやけどのようにただれてきます。 <治療は?>SSSSは自宅で治療できる病気ではないので、入院治療と なります。病院では抗生物質の点滴、皮膚の炎症部分には抗菌薬を使い、 ワセリンと布で覆います。 この病気は、急速に症状が進み、全身に症状がおよびますが、 適切な治療できちんと治る病気です。 <自宅でのケアは?>むやみに手元にある薬を使わず、早い段階で 小児科を受診しましょう。 |
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***** 水いぼ ***** | ||||
伝染性軟属腫ウイルス(水いぼウイルス)の感染でできる、 イボの一種です。 水いぼはうつるので、イボのできている肌が接触したり、プールで ビート板を共有したことでも感染することがあります。 ふつうは体のある部分に、複数かたまってできますが、かゆみや 痛みはありません。 <症状は?>はじめは粟粒くらいの大きさのプツプツができます。 しだいに大きくなって、真ん中がへこんだ半球状に盛り上がります。 色は皮膚の色で、ツヤツヤしています。 イボはさわるとしっかりした硬さがありますが、さらに強く押して みると白い1〜2oくらいの小さな粒が出てきます。 この中にウイルスが入っていて、手で別の場所をさわることで増えていきます。 イボは3〜4oくらいになったり、炎症を起こしてジュクジュクと ただれることもあります。 特に、わきの下や首、肘、膝などはこすれ合ってイボがつぶれやすく、 かたまってできやすい場所です。 <治療は?>半年〜1年くらいたつと、水いぼの抗体ができるので、 何も治療をしなくても自然に治ります。 しかし、その間に数も増え、かゆみをともなったり、大きくなって 炎症を起こしたりすることもあります。また、「プールの季節に なる前に、とってきてください」といわれることもあります。 この場合は特殊なピンセットでむしりとります。 もちろん家庭でママがとるのは無理。小児科を受診しましょう。 ピンセットでとる方法は痛みがともなうので、最近は麻酔シールを 使って痛みを少なくする方法もとられています。 水いぼは、1回の治療で全部をとるのはむずかしいかもしれません その場合は何回か通院することになります。 |
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***** 接触性皮膚炎 ***** | ||||
いわゆる「かぶれ」のことです。 赤くなってかゆみをともない、はれたり、水ぶくれができたりします。 刺激によるものとアレルギー反応によるものがあります。 刺激物質によるかぶれは、体質にかかわらず、その物質の毒性が 強ければ誰にでも起こります。 アレルギーによるかぶれは、特定の物質にアレルギー反応を起こす 体質の人に起きます。 赤ちゃんの場合、よだれの刺激による口まわりのかぶれはよく見られます。 卵や牛乳にアレルギーがあると、それを食べたり飲んだりするときに 口に触れることが原因で口のまわりがかゆくなったり、赤くなったりします。 また、市販の消毒液や虫刺されの薬など、化学物質によるかぶれも よく見られます。 <自宅でのケアは?>とりあえず触れた部分をよく洗い、抗炎症剤を塗ります。 炎症がひどい場合は、小児科または皮膚科を受診しましょう。 原因となるものがわかったときは、それに触れさせないようにします。 原因が特定できない場合や、原因に触れさせないようにすることが 困難な場合は、手や顔をこまめに洗う、手づかみで食べさせない などの気配りで、かなり予防することができます。 |
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***** 虫刺され ***** | ||||
赤くはれたり、水疱ができたり、かゆみや痛みをもったりするのが 虫刺されの症状です。一種のアレルギー反応で、蚊のような一般的な虫でも、 赤ちゃんは抗体をもっていないので悪化することがあります。 季節や地域によってはハチ、ブヨ、ノミ、ダニ、毒蛾、ムカデ、毛虫など、 刺されたりかまれたりしたら危ない虫もたくさんいます。 特に注意したいのはスズメバチ。刺されると、まれにショック死することも あります。アウトドアではむやみにやぶに近付かないようにしましょう。 <症状は?>刺した虫の唾液や毒に皮膚が反応して赤く、かゆくなります。 蚊に刺されただけで、赤くはれ上がることもあります。 刺した虫によっては刺し口が見えず、水ぶくれになったり、赤いしこ りになったりします。 また、刺された部分をかきこわしているうちに、周辺の皮膚、まで かたくなってブツブツができたりします。 <自宅でのケアは?>刺された部分は急いで石けんで洗います。 患部を清潔にしてから、かゆみ止めの薬などを塗りましょう。 毒蛾や毛虫に触ったときは流水でよく洗い、はれがひどいときは、 小児科や皮膚科を受診しましょう。 ハチに刺されたときは、刺し口に口をつけて毒を吸い取り 冷やしながら、病院へ。 刺されたところをかきこわして、とびひになることもよくあります。 つめは短く切り、手はいつもきれいにすることを忘れずに。 市販の虫よけスプレーはかぶれを起こすこともあるので、腕の内側などで 試してから使いましょう。 |
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