子供の病気 | ||||
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◎心臓の病気 ・ 腎臓の病気 | ||||
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○心室中隔欠損症 | ○心房中隔欠損症 | |||
○急性糸球体腎炎 | ○ネフローゼ症候群 | |||
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***** 心室中隔欠損症 ***** | ||||
生まれつき、左右の「心室間」の壁に穴があいているために、左心室の 血液が右心室に流れ込んでしまう病気です。 この病気は、かなり多きな心雑音が聞こえるた、生後すぐにでも発見され ることが多いのです。人間の心臓は二心房・二心室になっていて、全身を めぐってよごれた血液は右心房から右心室に入って肺に流れます。そして、 肺で酸素をもらい、左心房から左心室へ流れ、再び全身をめぐるわけです。 左心室は全身に血液を送り出す力が必要なため、右心室よりも圧力が高めに なっています。この圧力の差があるため、右心室との間に穴があいていると、 左心室から右心室に、本来流れるはずのない血液が流れてしまうのです。 <ケアは?>この病気は、成長にともなって自然に穴がふさがることも あります。そのため、穴が小さい場合は体調を管理しながら、2〜3才 まで経過を見ます。 穴の大きさや、あいている位置によっては閉じない場合があり、そのままに しておくと、心臓内の血液がよどんだり、乱流が起きたりして、そこから 細菌感染し、細菌性心内膜炎を起こすこともあるので要注意です。 穴が小さくなる様子がなかったり、穴が広がって体に負担がかかるような 場合は、手術を行います。 |
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***** 心房中隔欠損症 ***** | ||||
この病気は、左右の「心房間」壁に穴があいている病気で、 心室中隔欠損症症くらべ、左右を行き来する血液量が少ないので、 心雑音が聞き取れないことも多く、気づくのが遅れることがあります。 子どもによっては、疲れやすかったり、やせ気味だったりしますが、 とくに目立った症状がないと小学校入学のころまで気づかないこと もあるようです。 <ケアは?>心室中隔欠損症にくらべ、心臓や肺への負担は少ないの ですが、自然に穴がふさがってくることはあまり期待できません。 そのため、症状がみられたり、左から右への流れ込みがひどい場合は、 小学校入学前に手術をして穴をふさぎます。 |
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***** 急性糸球体腎炎 ***** | ||||
腎臓には、肉眼では見えないほど小さい、ボーマン嚢という袋に 包まれたボール状の毛細血管のかたまりがあります。これが糸球体で、 血液をろ過する役目をしています。腎臓の炎症の多くはこの糸球体で 起こります。大人には少なく、小学生から中学生によく見られます。 炎症は、多くの場合、溶連菌がのどに感染したことから、体内に 免疫反応が起きその反応が腎臓の糸球体の働きを阻害し、低下さ せるために起こります。 <症状は?>炎症を起こした糸球体から血液がしみ出した結果、血尿、 むくみ、高血圧といった症状があらわれます。 重症になると、赤ワイン色の尿になってしまったり、タンパク質が もれ出してタンパク尿になったりすることがあります。 <治療は?>この病気は特別な治療法がないため、安静にすることと 食事療法が治療の中心になります。 むくみが強かったり、高血圧の症状が顕著なときは、入院して 利尿薬や高圧薬を使い、安静、保温、食事療法を徹底して行う こともあります。食事療法は、腎臓に負担がかからないように、 塩分と水分を制限した内容になります。 <自宅でのケアは?>ふつうは3〜6ヶ月、遅くとも1年で回復しますが、 こじれて慢性になると生涯この病気とつきあう可能性もあります。 ですから、扁桃腺がはれて高熱が出たら、なるべく早く受診して、 適切な治療をう受けましょう。 |
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***** ネフローゼ症候群 ***** | ||||
腎臓の中の糸球体が障害を起こして、血液からタンパク質がもれ出し、 尿といっしょに出てしまいます。 その結果、全身にタンパク質不足が生じ、むくみが起きます。 原因はまだ不明ですが、免疫の異常によるものではないかと推定されて います。 自然に治ったり、長引いたりするやっかいな病気ともいえます。 <症状は?>始めは、まぶたがはれぼったくなったり、手足がむくんで靴が きつくなったりと、むくみが起こり、しまいには顔全体がむくんでしま います。一方では、尿の量が減り、検査してみると多量のタンパク質が 認められます。 顔色が悪くなり、食欲不振、だるいなどの症状もあらわれます。 <治療は?>治療は入院して、ステロイド剤の投与が行われます。 投与をやめると、半数以上が再発することから、何年間も飲み続けな くてはいけない場合もあります。副作用として、顔がむくんだり、 肥満、高血圧、白内障などがみられるケースもありますが、この ときはステロイド剤を減らすために強力な免疫抑制剤を使用する こともあります。 むくみが強いときは、とにかく安静が第一。食事はバランスのとれた 消化のよいものをとります。塩分は制限されることが多いでしょう。 再発しやすい特徴がありますが、多くの場合、高校生になるころには 治っています。 <自宅でのケアは?>入院治療を2ヶ月くらいすると、自宅療養になる ことが多いようです。 できるだけ普通の生活をしていきたいところですが、かぜや水ぼうそう などにかかると悪化することがあるので、細菌感染にはとくに注意が 必要です。 |
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